2015.12.30
昨夜寝たのはたしか0時頃。朝は5時頃自然と目が覚めた。
空き家で一人のんびりと朝食。La Union でもらったパンのラスト2つにチーズとハムを挟み、昨日 Victoria 買ったソースを塗ってサンドイッチ風に。少しだけ残っていた赤ワインともらったクロワッサンの残りも片付けてしまう。
幸い家の前にゴミを入れるラックがあったので、この際余分なものは整理してしまおう。
店が開くのを待ってお礼を言いに行ったが、残念なことに宋さんは不在。
午後まで戻ってこないようなので親族の人に鍵を渡し、お礼も伝えてもらうようお願いした。
町外れに向かう途中で見かけた民家。
ウシュアイアはこの黄色い花の咲く木を植えている家がとても多い。
30分ほど歩いて西の町外れにやってきた。
なんと最後の最後でまさかの砂利道。
アルゼンチンに入ればもう砂利道は無いって情報にすっかり安心していたが、あくまでそれは「ウシュアイアまでは」の話だった。
ルート3の終点、ラパタイア湾まであと18km。
スタートからいきなり粗い砂利の上り坂になっていてちょっと泣きそうになったが、汗を滴らせつつも我武者羅に進む。
橋を越えた辺りから少しだけマシに(砂利は砂利だけど)なってきて、これはいけると確信が湧いてきた。
キロポスト3067地点の手前からはティエラ・デル・フエゴ国立公園の敷地内。
オフィスで$170を払ったがアルゼンチンペソの持ち合わせがギリギリ。
ここまで来て現金が無いから進めない、なんてことにならずに本当に良かった。
オフィスのすぐ先に良い場所を見つけたので休憩してクッキーを食べる。
国立公園の入口付近にツアーだと必ず寄る「世界最南端の郵便局」っていうのがあるらしいが、どこにあるのかまったく気付かなかったので素通り。
未舗装の砂利道を歩いていると突如現れたフラットな道。
舗装されているわけじゃないけれど、土が平らに固められているので舗装路と同じように車輪が転がりやすい。
後半は砂利道とこの平らな土の道が交互に入り混じっていた。
歩く人はほぼいない。
大きな荷物を背負って、そして引いて歩いていると、通り過ぎる車から応援されることも多い。
16時頃、赤い橋のところまでやってきた。
ここでまた少し休憩し、ラストスパートへ。ゴールまではもう5kmも無いはず。
キャンプ場になっているところがあった。数は少ないがいくつかテントが張ってある。
この辺りはとても良さそうな場所だが、今はただ少しでも早くたどり着くことだけを考える。
そして17時半……
ついに最後のキロポスト「3079」に到達。
そのすぐ先が駐車場になっていて、20,30台の車とそれに乗ってきた人々がいた。
現在地を示す看板。
ウッドデッキを歩いて行くと……
これが南米大陸の道の果て。ティエラ・デル・フエゴ国立公園、ラパタイア湾の景色。
そう思うと感慨深いが、景色としては意外と普通だったりする。
パイネ国立公園を一周したパイネサーキットの 141km
パイネの管理事務所からウシュアイアまでの 896km
そしてウシュアイアの町外れからここまでの 18km
道中は脚を痛めたり、テントを盗まれたり、靴が焦げたり本当にいろんなことがあったけれど…
合計で 約1055km のパタゴニア徒歩チャレンジ、本日無事完了しました!
帰りはヒッチハイクで町へ戻り、時間も19時過ぎと遅かったものの何とか宿を確保。
脚を引きずりながらもスーパーへ買い出しに行き、0時頃やっと夕食にありつくことができた。
2015.12.31
昨夜泊った宿、ルピナス。
ドミトリーなら一泊$230とウシュアイアにしては最安レベルに安かったが、いかんせん規模が大きすぎて落ち着かないので近所の小さな宿へ移動する。
海沿い、インフォメーションセンター近くの様子。
ペンギンを見に行くビーグル水道ツアーなどを取り扱っている会社がたくさん集まっている。
町の絵と共にスペイン語で「この世の果て」と書かれている。定番の記念撮影スポットの1つ。
小さな宿は人数が少ない分、人と人とのコミュニケーションが取りやすい。
世界各国の国旗が天井に飾られていた。
昨夜は肉だったので今夜は海老。終わったら好きなものを食べると決めていた。
パタゴニア名物「斜めの木」が描かれた地元産の白ワインと一緒に厚切りのレモンをたっぷり絞っていただきます!
同室のフレンチカップルと。
大晦日だったのでみんな遅くまで共有スペースに残り、カウントダウンがゼロになった瞬間に全員で乾杯!
40歳の誕生日から約2ヶ月。
残り10ヶ月で自転車、カヤック、そしてオフロードバイクを使った3つのチャレンジに挑みます。
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